私:「佐々木さん。いつも こういう事して、女の人、誘ってるんでしょう?」

佐々木さん:「そりゃぁ、女の人と、お茶を飲むぐらいならあるさ。」


もう少し、慌ててよ。
あっさり、認めちゃうんだから~。
まぁ。そういう堂々としたとこが 好きな訳だけど。

でもこれじゃぁ、核心部分にまで、話が進まない。


私:「そういう時って、奥様に対して、罪悪感とか感じないんですか?」

佐々木さん:「罪悪感かぁ……。」


真剣に その場で 考え込む 佐々木さんに 驚いた。
今まで、そういう事、
考えた事 なかったの!?
遊び人の人は、さんざん そういう事を 考えた末に 遊んでるんだって思ってた。
そして、悪人になりきれない彼女が 相談をしてきた時に、彼女が 安心するような言い訳を 用意しているんだと 思ってた。

そう。
今の私は、言い訳が欲しいだけ。
もはや、佐々木さんへの気持ちを止める気なんてないもの。
あるのは ほんの少しの、家族に対する罪悪感。

それと、モラルに反する事の 自分自身の不快感。

それに 何より、佐々木さんに、
『旦那を裏切る事ができるような奴』
『汚れた 奴』
と 思われたくないんだ。

不倫をしようとしてるのに