「おはようございます!」

フロアに入るとき、いつもより 大きな声で 挨拶した。

無意識のうちに出た声だったが、
自分自信で、驚いてしまった。


昨日までの自分は、いつもどこか、オドオドしていた気がする。

皆に、嫌われたくなくてー。

皆に、非難されたくなくてー。


とにかく、
否のないように、
あげ足をとられないように、過ごしてた。

そして、そんな風にビクビクしている自分が だいっ嫌いだった。


そして、そんな風に セコい私にとっては、
いつも大声で、堂々としている佐々木さんが 羨ましかった。

憧れだった。


憧れの佐々木さんは、いざ、近づいてみても、変わらなかった。

簡単に 女性を 誘ったり…。

簡単に キスをしたり…。

正直、
軽い人だとは感じたけれども、
私は そんな 佐々木さんに 尚更 惹かれた。