それでも俺の頭の中のハテナマークは、消えるどころか増えるばかりだった。
“たまきちゃん”
どっかできいたような…。
「あのさぁともきち君?
昨日は何の日でしたか?」
「昨日はエッチした日だろ。
…いでっっ」
真剣に答える俺を間髪入れずに凜子がひっぱたく。
「ばか。(笑)
昨日は始業式だったの!
では、君は昨日の朝、私の前の席の子に失礼なことを言ったのを覚えてますか?」
凜子に言われて、昨日の事を思い出す。
これ答えられないのはさすがにマズいよ、凜子の目がそう言っている。
「昨日は…朝いつも通り起こしてもらってコンビニで待ち合わせて…
クラス替えの貼り出し見て凜子とも保とも一緒で安心して…
教室行って凜子が「イケメンの隣が良かった」とか言うから内心ムカついたけどナイスギャグで交わして…」
「内心ムカついたんだ。(笑)」
「まぁな。
で、凜子の前の席の奴が……
あっ!島流し!」
ハッと気づいて大きな声で言うと凜子は呆れたように笑った。
「やっとですか。
ってか島流しってやめなって。」
「あぁごめん…。
でも何で、その…たまよちゃん?と一緒に飯食うの?」
「たまきちゃんね!」
凜子はもう…と言って小さくため息をついた。
そうこうしている間に学校についた。