「…そんな適当なことを言って、誤魔化そうったって」

「嘘じゃないぜ?なぁ」

お姉さんが喋っているのを遮ったかと思うと、突然、その目の前でアヤがキスをしてきた。



それも、とっても濃厚な。




「こいつと付き合うって言ってんだろ?」

にやりと笑うアヤ。私の目は点になる。

「ほら、とっとと帰れって」

しっしっまるで犬でも追い払うかのように手を振る。
お姉さんはぎりっと歯を噛み締めながら、そのまま部屋を出て行った。