「そうそう!アヤ、アヤ・ブレア!」

「同じ名前だからってのもあって、俺も結構気に入ってるんだ、そのゲーム」

へぇ、と彼の言葉に相槌を打つも、頭の中を?が飛んでいく。

「アヤって名前なの?」

聞くと彼は頷いた。

「珍しいと思っただろう」

言われて私は素直に頷く。

「だって…なんか日本人っぽい名前じゃない?」

日本人ならば、アヤという名前は珍しくはない。バイト先の子にも、アヤという名前の子がいるし、芸能人にもアヤという名前を使っている人は少なくない。

「ま、確かに友人からも変わっているとよく言われたが、俺の母親がもともと、日本に住んでいたからな」

「え?そうなの?」

その言葉に驚く。
The☆外国人って感じがしたのに、母親が日本の人だったとは。

「あぁ、たぶん違うぞ」

「え?」

彼が訂正する。

「俺の母親は、アメリカ人だ。が、生まれと育ちは日本なんだ」



何で私が思ったことが分かったんだろ。
ってか。

や…ややこしい……



「ちなみに今の父親は生まれも育ちもこの国だ。母親がこの国に旅行に来たときに、お互い恋に落ちたらしくてな」

アヤの言葉に、私は少しうっとりとした。