「いいか、俺はな、それだけは絶対に許せねえタチなんだよ。たとえどんな理由があるにしてもだ!」

「ひっ……」

翔は表情を凍り付かせ、達也の剣幕に腰を浮かせた。

「消えろ」

沸々とこみ上げる怒りを押し殺し、達也は翔を睨み据えた。

「お前のしたことは犯罪だ。もう二度と百合子の前に現れるな」

「く……」

「いいな?」

「うぅ……」

「いいな!」

翔は達也の恫喝にガクガクと頷き、転げるように小屋を這い出した。