「悪いで済むかよ」

額を達也の額にこすりつけ、ギリと奥歯を噛みしめる。

「だから、わりぃって言ってんだろ」

その額を押し返して立ち上がると、達也は翔に向かって吐き捨てた。

「何を……」



――ズガンッ!!



鈍い音と同時に、翔の体が宙に浮く。

「……がっ」

そのまま棚に突っ込み、積み上げられていた何かの道具や部品が派手な音を立てて床に散らばった。