「あさかぁー。あさかちゃぁーん。
何回カレンダーめくっても過去に戻れる訳でも未来に行ける訳でもないんだよー。カレンダーにはねタイムマシン的な機能はないんだよー。
本番まであと2日という事実は変わらないからそろそろ現実に戻っておいでー。」


お昼休みに教室のカレンダーとにらめっこしていた私に自分の席で野菜ジュース(陽ちゃんの差し入れ)をまずそうに飲みながら諭す諒ちゃんの声が響きます。そしてその声に何事が起きているのかと私と諒ちゃんに視線を向けるクラスメートの方々。


こんにちは。
本番までついに残り2日になってしまいました。

もう今から緊張してきてカレンダーめくりばっかりしてるんですけど…。
諒ちゃんが言うことは分かってはいるのですが…。今もほら、まためくってしまいましたよ。
あぁ教室にいらっしゃる皆さん、悲壮感に満ちた目で私を見ないで下さい。