春姉が出かけた後、あたしは部屋に向かった。

特にやることなかったし。


カーテンを閉めようとカーテンを掴むと、隣の家の部屋にタバコを吸って空を見てる男がいた。


…そういや、男の人が引っ越してきたんだっけ。


じっと見ていると、その男もあたしに気がついて見てきた。


…ドキッとするくらい、カッコイイ。


思わず、窓を開けてベランダに出た。


「あ、あの…」


「…何?」


「う、うち、すっごいうるさい時があるかもなんで…その、その時はごめんなさいっ」


こんなこと言いたくないのに。


違う。


違う。



「これから…よ、よろしくお願いします」


今、あたしの顔…絶対、真っ赤だよね。