「はぁ…。まぁ、とりあえず座れ」


そお、龍也さんが言って良羽兄ちゃんは、雅って人の隣に座った。




「…んじゃまぁ、自己紹介すっか!俺は麻原雅<マハラミヤビ>。高2でーす。よろしく!」


手をすっと出されたので、私は遠慮がちにそれを握った。


「よろしくお願いします…」


すると、バッと私の手を両手で握った。


「君の手ちょー綺麗で、かわいいんだけどぉ。あ、知ってる?手が綺麗な人って……「バッコーン!!!!」」


うわっ、痛そ。

その音は奏斗さんが雑誌で、良羽兄ちゃんがティッシュ箱で雅さんの頭を叩いた音で………


「ッ…いってーな!!!何すんだよ!頭が割れたらどーすんだ!!」

雅さんが、頭を抱えて2人を睨んで言った。


「「割れるか!!バカが!!」」



見事に2人がはもったので、つい吹き出してしまった。


「ちょっと笑ってないで、俺を慰めてくれよぉ……。
って、そお言えば俺、君の名前聞いてないや!何て言うん?…あ、でも良羽と兄弟ってことは、名字は高峰だろ?下の名前、下の名前は?」