「…美羽……。ごめんな。…全部お前に背負わせて…」


今にも消えてしまいそうな、そんな声だった。



「…ううん。……もう、平気。……平気だよ」



やっぱ家族だ。

言わなくても分かる、

良羽兄ちゃんの言いたい事が…




本当は良羽兄ちゃんの事、自分が思っている以上に大好きだったみたいだ。


今思えば、沢山思い出がある。


きっと良羽兄ちゃんが、いなくなったのがショック過ぎて、勝手に記憶を変えちゃったのかな?


そっちの方が悲しまずにすむから…