ショッピングモールに着いたあたしたちは、ぶらぶらしながら洋服を見ていた。
「あっ!!由梨奈。これとかかわいくない?」
そう言って沙織が指差したのは薄いピンクのワンピース。
「かわいい〜!でもなぁ…あたしには似合わなくない?」
あたしがそう言うと沙織は、
「あのな、由梨奈。由梨奈はめっちゃかわいいんやで?鏡見てみぃや!!」
「えっ…」
沙織はあたしの手をひいて鏡の前にたった。
「ほら!!由梨奈は色白やし、細いし…せやからもっと自分に自信持ちぃや。せっかく悠君と両想いになれたんやから!」
笑顔でそう言う沙織を見て、なんだか自然とあたしまで笑顔になった。