-----はぐれた… 案の定、あたしは迷子になった。前にいたはずの沙織と達也はいないし。悠の姿も見当たらない。 「どうしよ…」 今日に限って携帯を忘れてきてしまったあたし。 「悠…沙織…達也…」 泣きそうになっていたその時、 「ねぇねえ。ひとり?」 いきなり声をかけられた。