「ねぇねぇ!!」

..っん...??


まだまぶたの重い目をこすりながら
目をあけた。

目の前には、女の子がいた。


「あたし、小林つかさ!名前、なんて言うの??」

「えっと...小林由岐..です。」


あまりの唐突さにしどろもどろに答えてしまい、もう少し違う言い方があったかもと 一人悔やんでいたが、

彼女はそんなことなど気にも止めていない様子だった。


「同じ名字!!あっねぇ、由岐って呼んでもいい??
あたしのことはつかさでいいから。」

「うん。よろしくね、つかさ★」

「よろしく~♪仲良くしようね」


良かった。とりあえず話せる相手ができたとホッとしながらも、
改めてつかさを見た。


お人形さんのようにふわふわの髪を横に高く結んでいる。
キリッとした二重の目も、すごくキレイ。

「可愛い...」
と思わず呟いた。