……確か、ない。

漣がいなくても、自分をもらなくては! 

それに、漣もこう頑張ってるのに何故私がしないのよ! 

私がウジウジして時間を無駄にしてたと思うと、腹立たしい。 

頑張るしかないのに! 


私は、止まった。 

そして、私が明衣も止めた。 

私は明衣の腕を掴んで、もと来た道へと歩く。 

明衣は、ポカーンとした顔だと思う。 

だってさっき、えっ?ええっ? 
って声が明衣からしたもん。    
「明衣。」
私は前を向き歩きながら言った。