「……あれが、悠太の乗ってる飛行機?」



空港の屋上で俺と薫は密かに見送りに来ていた。



「そうだね。きっと…」




「いってらっしゃい、悠太…」




薫の大人びた声が聞こえる。


俺はその顔を見ようと横を向いた。



――――…美しすぎた。


あんまりにも綺麗だから、何故かこっちが恥ずかしくなる。



でも…――――。


薫をこんなに綺麗にできるのは俺じゃなかったんだ。



――――…悠太。