正直複雑な気持ちだった…
屋上では

【響以外には渡したくない】

って言ったけど…

実際は響にさえも
渡したくない。

美優の笑顔を
一人占めしたい。

泣いてるときには
側にいてやりたい。


はぁ……
何考えてんだろ
自分から別れたくせに…

響なら応援できると
思ってたのにな…


その時、美優に

「修、修!!」

と呼ばれて我にかえった。
どうやら英語で問題を
当てられてるみたいだ(焦)

英語が苦手なオレが
答えられずにいると
美優と響両方から
答えを書いた紙を渡された。

美優は元々英語が好きで
英会話にも通っている。

響は英語は苦手だが
嫌いなわけではないらしい。
響の苦手は
苦手じゃないけどな…。

そんなことを思っていると
先生が少し強い口調で

「稲垣君、答えられないなら立ってなさい!」

と言った。

オレは慌てて答えを言った。

先生は少し不満げに
正確と言った。

始めに響に礼を言って
次に美優に言おうと思ったが…

美優は寝ていた。