そんなやりとりをしたにも
関わらず俺は
今村に全く近づけなかった。

修がサッカー部の
レギュラーに
選ばれた!!

いつも一緒にいるメンバーで
修のレギュラー入り
祝いをした。

その時に、
修が俺の耳元で

「オレの判断に
怒らないでくれよ。」

確かにそう言った。

俺は全く意味を
理解していなかった。
その時は……。

夏休みが終わって
いつも学校生活が始まった。
(この時は俺も今村も
クラス委員をやっていない。)

今村が教室に入って来た時、
目が腫れているのに
気付いた。

どうしたんだ??
修と何かあったのか??

そんな疑問がわいたとき、
俺の隣の席で今村の友達の
浜野 彩香が駆け寄った。
「美優、どうしたの?!」

「えっ?」

「えっ?じゃないよ!
目すごい腫れてるよ!
どうしたの?」

「あはは…。」

「美優……??」

浜野が心配そうに
今村の顔を覗きこむ。

「修に振られちゃった。」

「なんで?!
あんなに仲良かったのに!」

「修、わたしより
好きな子できたんだって…。」

今村は泣きそうな顔を
しながら必死に
涙をこらえていた。

修のやつ何考えてんだ!

そんなふうに
考えていたときに
浜野の怒鳴り声で
一瞬考えがとんだ。

「ありえない!!
自分勝手すぎるよ!!
なんで美優も
そんな理由で納得したの?!」

「しょうがないよ…。
修がわたしを
選んでくれたほうが
おかしいんだよ。
それに、修、多分
もう付き合ってるから…。」

浜野は何も
言えなくなっていた。

そんな時、修が来た!

修が浜野に捕まる前に
修に

「修、話がある。」

と言って屋上まで
連れていった。