行進から始まる運動会。

みんなとってもしっかりしていた。

行進中も私は隣のマリと、

「マリ~」
「めっちゃ緊張やな」
「んまそれ」
「てかちゃんと前向きなさいゆな」
「は~い」

行進なんてあっという間に終った。

100m走も綱引きも玉入れも。

時間は思ったより早く進む。

汗かく生徒、冷や冷やしながら見る先生たち、応援する学父母達。

昼食の時間になると大きなお弁当が待っていた。

「ゆなも頑張ったな~」
「うん。走り早かったやろ?」
「ははは」
「何でそこ笑うん!?まぁ1位じゃなかったけど」

1時間の昼食の時間もあっという間。

すぐに午後の競技が始まった。

やっぱり早くリレーがしたかった。

一般の方の競技や低学年の競技、高学年の競技とどんどん終わっていった。

そして!!!やっとリレーが始まる。

「おっしゃ!がんばるぞ~」

チームのキャプテンがいう。

「お~う」

私は自分の事で精一杯。

ボケ~っとしてる内に私の走る番。

よし、いくぞ~

「ゆな!お願い!」
「おっけ~任せろ~」

私のチームが少しの差で勝っていた。

私は全力を振り絞って走った。

後ろからはマリが・・・。

後ろ見たら怖いから前だけ向かな。

風が邪魔する、でもみんなが味方してくれた。

次にバトンを渡す。

お願い!!!行け~。

はぁはぁ・・・・。

しんどッ!

私は下を向いて息を整えていた。