「今日から私はアナタに恋をします。」



そう誓ったのは小学校5年生の夏。



主人公は私。ゆな。



「ねぇねぇ。ゆなって好きな人おらんの?」


暑い運動場で同級生の女子「ハル」と


ひとつ先輩の「マユ姉」でいつもではあまりしない恋バナ。


「あたしはひとつ上のシン先輩が好きやねん!!」

はるが言った。マユ姉が、

「あたしは~ハルの兄ちゃんが好きやわ。」

「んで~ゆなは?はよ言え~~。」


私はその時好きな人なんていなかった。


カッコイイな~とは思ってもそれは恋心ではなかった。

友達といる方が断然楽しかったから。


でも私はKYになりたくなかったので、好きでもない先輩の名前を言った。

「ユウ先輩..が..。」