「てかさ、華恋。
告っちゃいなよ」
…………はぃ?
「え?今、なんと…」
「だーかーらっ、告っちゃいなって!」
「無理っ!浅見先輩めちゃモテるじゃん!
私なんかが告れないって!」
「(……この無自覚天然鈍感girlが)」
そりゃあ、ね。
告れて付き合えたら夢のまた夢だけどさあ。
「じゃあ、練習。
後ろ向いてさ、そこに浅見先輩がいると思って告ってよ♪」
「えぇぇぇ~?」
「練習だからいいでしょ?
はい、どーぞっ」
ニコニコと超笑顔の円。
この円には何を言っても無駄。
私はしぶしぶ円の言うとおりにした。