「もぉおねむのじかんになっ...」
ぐたー…。
あたしは何かをしゃべって、
スプーンを頬張ったまんま寝てしまった。
「っとに...、世話がやけんな...」
野上くんの手が、
ちょっとあたしの髪に触れた...
かと思うと、
パッとその手は離れてしまった。
「なにやってんだ俺は…。」
その手を自分の頭に当てて、
俯いてしまっていた。
「もっとちょぉだいぉ~」
(もっとちょうだいよ~)
あたしはスプーンを加えたまま、
恥ずかしい寝言を連発していた...。
「あれ?寝ちゃったの?」
「あぁ。」
澪がケータイをいじりながら
トイレから帰ってきた。
二人してあたしの寝姿に爆笑。
今回も野上くんが
あたしを家まで抱っこしていってくれた...