時が止まった。 ように感じた...。 ベンチの後ろから通る風と、 その風邪にゆられて音を立てる葉っぱ。 そんな音しか、今は聞こえない。 あ、あ、あ、あ、あたし...。 「い...っちゃった.........?」 「野上って...。」 野上くんが唇をかみしめて 頬を赤らめた。 「俺の事...?」 もう今更... 嘘なんて付けないこと。 これで、 偽りの恋はおしまい。