「失礼しまーす。」



5階に着いた私たちは、"Peach事務所"と書かれた扉を開ける。




(うっ…)



すごい注目されてるんですが!?





「こ、幸太郎くん…」



どうすればいいの!


視線が怖くて幸太郎くんの服の裾を引っぱった。




「お前なー…すみませーん、社長いませんか?」



「鮎川社長ー、お客さーん。」




幸太郎くんの声に一人が反応して、はーい、と大きな声が奥から聞こえた。




「あっちだって。」



「あ、うん。」