――間宮宅前。



急いで着替えて急いで来たら、まだ支度終わってないからと車に戻された。




(ってか、あれ。)



俺…あいつの名前知らなくね?




いや、クラス一緒だから分かるはずなんだが…何せ、話したの最近からだし。



履歴書は森山にやらせたし。





「なぁ、森山。」



「はい、なんでしょう?」



「あいつの名前、」




そこまで発したところで窓をコンコンっと叩かれる。



どうやら終わったらしい。




…今度でいいか。



3人を乗せた車は、事務所に向かって走り出した。