『じゃあ、好きな曲でいいから、一曲お願いします。』




誰にしよう、なんて考えてるけど


やっぱり歌いたいのは、Reinaの曲で。



あの声に惹かれたから、歌手になるのを夢見たんだ。





だから。



(一歩近づけたらいいな。)






すぅーっと息を吸って、




「冷たい風の中で――…」




私は歌いだした。