「疲れた…」 「はえーよ!」 人ごみ行ったことないけど、これは多すぎ… 少し座りたいよー… 幸太郎くんに言ってみよう。 「幸太郎く…」 「あら?幸ちゃんじゃない。」 「…げー」 でもいきなり現れた人物に私は硬直してできなかった。 「なんでこんなところに、って可愛い子連れてるわね。」 「うるせーよ、母さん。」 「お名前なんて言うの?…おーい?」 目の前で手を振られてやっと意識が戻る。