しょうがない、待とう。 壁に寄りかかって俺は目を閉じた。 「~♪」 ん…声が聞こえる… これは声と言うより… 「歌だっ!」 「ふえっ!?」 勢いよく立ち上がると、バチッと彼女と目が合った。 「やっほ!」 「あっ、幸太郎くん…」 やっぱり、昨日合ったあの子だった。