――ガラッ




不意に開いた教室のドアへと目をやると。





(あいつは…)




確かクラスの影って呼ばれてる奴が、教室に入ってきた。






ダサい眼鏡に、重く乗ってる髪の毛。



まさに、"地味子"




名前も覚えてねーから、もう残念だとしか言えない。







――そうだ。




明日、彼女に会いに行こう。




またあの笑顔が見れると思うと嬉しくてニヤけてしまった。