「あっ、幸太郎くんどこ行ってたの?」 「ちょっと、勝手に話しかけないでよ!」 逃げるように教室に入ると、話しかけてくるのは香水を漂わせてる女達。 だから臭いんだって… 腕を絡ませてくる女に上辺だけの笑顔を向けた。 「ごめんね、ちょっと休んでた。今は一人にしてくれる?」 俺が微笑めば一発で落ちてくれる。 今も、女達は慌てて散らばっていった。 …これが彼女だったらいいのに。 さっきの無邪気な笑顔にもう一回会いたい。