――けどそれと同時に、放課後、颯太と一緒に、自転車で帰ることが少なくなった。 特別何かがない限りは、いつも二人で帰ってたのに。 “一緒に帰れないのは、颯太のことを知るためだから” なんて自分に言い聞かせた。 ……それって、なんか変かなって思ったりする。 でも、はる君の笑顔を思い出すと、なぜか断れない。 それは颯太に似てるからで、決してはる君がどうとかではないんだけれど。