「ふぅ‥‥」 うしろの鉄のフェンスに寄りかかると眠気が襲ってくる。 屋上まで来るのにもかなりの時間を要したあたしは、くたくたに疲れていた。 やっぱ慣れない場所で 動き回るんじゃないな‥ 自業自得。 少々反省しているあたしに、どこかで聞いたことがある声がかかる。 「おい」