「雄大?今日部活あるの?」



「当たり前だろ?もうすぐ最後の試合も近いのに!」



「そっか。

でも、今日は夜パーティーなんだから、部活終わったら直ぐ帰ってきてよ!」



「わかった、わかった」


「もうッ//!雄大はまたぁ~」



冗談言い合いながら、こうやって雄大の隣を歩くことが、どんなに幸せなことか……


それがずっと昔から続いていたことだから、私はなかなか気づけなかったのかもしれない。



人は大切なものを無くした後に、その大切さを知ると言うけれど



私もそうだったのかもしれない。




「わぁ~青空だね!

今日雨降りそうにないから、星見られそう」



空に向かって、私は手を伸ばした。






雲一つない、青空だったのに……



神様は、いつ天気を変えようと思ったのかな?