「なにしとん?」 雅也は見たこともない変なものを見るような目であたしたちを見る。 「一緒に夏祭りいかない??」 「夏祭り?いいけど?」 雅也は考えることなく答えた。 「だって!行くでぇ!夏樹!」 「行きたない」 稚菜が床に座って動かないあたしを引っ張って立たそうとしている。 「なにしてんねん夏樹。行くんやったらはよ行くで」 雅也に腕を引っ張られて立たされた。