「ママ・・・」 「仕方ないわね。もう一個買ってあげるわ」 「わーい」 青い風船は 空へ舞い上がった。 まるで逃げるかのように 炎がすべてを飲み込んでいった。 激しい轟音とともに 華やかな光を発していた 輝かしい場所を あっという間に飲み込んでしまった。 青い風船は悲しげに それを眺めていた・・・・