「真結」






低い声が
あいつを呼んだ。






「景介くんなぁに?」


「お前は終業式、行って来い」


「えぇ…なんでぇ?」


「お前はここにいるべきじゃないからだ」






不良のあたしたち。


普通の岩瀬真結。






確かに、場違い。






「そっかぁ…景介くんがそこまで言うなら、終業式行ってくるぅ」






岩瀬真結はショボンとして
屋上を出て行った。






「分かりやすい奴」






景介のことが好きだってバレバレじゃん。

と思ってあたしは呟いた。





すかさず






「「「お前が言うな!」」」






って
耶恵、佑輝、大地


に言われたけど。