B、A組は
C、D、E、F組の3階とは違い
4階だから、あたしたちは急いで階段を上った。
案の定、B組もA組もみんな廊下へ出ていた。
B組の前で馬鹿っぽい奴らを見つけるのはあたしたちの得意技。
「あっれー、耶恵に玲衣に景介に佑輝じゃん!」
「あ、ほんとだ。何してんのー?みんなして仲良く手繋いで♪」
― いた。
「「「「お前らも来い!」」」」
「「え、ちょっ、」」
「あれ、何お前ら。きも(笑)」
笑い飛ばしてきた充貴。
…こいつ…ぶっ飛ばしてやりたい。
けど今は
「「「「おめぇもだよこの天然男!!」」」」
「は?ちょっ…」
残すはあと1人
止まらないあたしたちはそのままA組へ。
「ちょっと何あれ」
「ださー」
「いや、めっちゃ面白い!」
「仲良いーねー」
なんていう野次が聞こえてきたけども
みんな付いていくのに必死。
「あれ、みんなどーした?」
最後はこのばか男。
「なんだ、みんなそんなに俺に会いたかっ…」
「「「「「「「うるせえ黙って付いて来い!」」」」」」」
「ちょっ…?!」
耶恵があたしの手を繋いで
あたしが景介と手を繋いで
景介が佑輝と手を繋いで
佑輝が雅と手を繋いで
雅が夏那と手を繋いで
夏那が充貴と手を繋いで
充貴が大地と手を繋いで
みんな全速力で
みんな、みんな分かってる
向かう先は 屋上だと。