「ちゃんと検査受けた方がいいんじゃない?」

「うん。受けてみようかな・・」

ただの貧血だと思っていた。いや、普通思うはず・・
だって病気なんて関係ないと思っていたから・・

コンコンッ―――

「佐伯さん?検査の時間だけど・・出て来れるかしら?」

「あ、はい。」

「頑張って!私がちゃんと待ってるから!!」

「ありがとぅ!玲香・・」

冷たい廊下を看護婦さんと歩いていくと、優しそうなおじさんが待っていた。

「佐伯空さん、保護者の方は・・来られるかな?」

「ぇと・・多分、仕事で・・」

「そぅか、じゃぁ後で私が説明しとくからね。安心して、リラックスしてね。」

病院なんて滅多に来ないから緊張するなぁ・・
馬鹿は風邪ひかないって奴かな?あまり風邪とかひかないから・・

「この頃、何か体に違和感とかを感じたことはあるかい?」

「いえ・・あ、倒れる前に頭がものすごく痛くて吐き気がしました。風邪ですか?」

おそるおそる聞いている。先生はにこっと笑って、大丈夫だよ。と言ってくれた。
なんて優しい先生なんだろう・・

「ちょっと詳しく調べてみようか。すぐ終わるから待っててね。」

それから大きな機械のある部屋に移されて検査された。
ものすごく不安になる。そんなに悪いのかな・・

玲香、潤夜、圭太・・・・