「えーっと・・・。偶然っすよ~。なんか、矢崎が未来先輩探してて、でも今日は早く帰らなきゃいけないみたいだったんで、送ってってやったんです。」










いつ考えたのか、本当っぽい嘘を沖田君は言った。














「2人こそ、一緒に帰ってたんですかー?」













沖田君は未来と樹里をじーっと見てそういった。












「私達こそ違いますよ!!!私が、体育の時に怪我をしちゃって、未来先輩が送ってってくれたんです!!!だから、なんでもないんですよ。」












樹里の右足首には包帯が巻かれていた。














「じゃぁ、私帰ります!!!未来先輩、ありがとうございました!!!ありさ先輩も、さようなら!!!」












「じゃぁ、俺も帰りますね~・・・」













この重い空気に絶えられなくなったようで、沖田君と樹里は帰ってしまった。