それからは部屋に篭ったまま。
だけど悲しくない。
テレビも面白いし
ご飯も美味しいし
勉強する必要ないし
ずっと寝てられる。
ほんと、幸せ。
大切な人なんか作らなければこんなに幸せなんだね
そう思うと笑えちゃう
あんなに悲しんでたあたし
頭どうかしてた。
―――――――コンコン
扉から音がした。
「お友達来たわよ。久しぶりにお話したら?」
断る理由ないし。
「わかった。」
そう言って、扉を開けた。
そこには大好きだった友達がいた。
過去形だけどね。
今のあたしに大好きなんて言葉必要ないし
「久しぶり。元気にしてた?その様子なら大丈夫みたいだね」
笑顔で言ってくれる
唯一気持ちを分かってくれる友達。
笑顔見ただけで
やっぱ大好き。
思わず抱き着いちゃった
いきなりでも受け止めてくれる友達。
ほんとに嬉しい。
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