「フフフ…やはり俺は捕まらないらしい」

当の友也は木の上にいた。葉が多いので、近づかなきゃ分からない
「もしかして、俺ってエジソンを抜くほどの天才だったりして…」
軽く自己陶酔におちてうるとき、下の道に先生が「飯田ー」と言いながら歩いていた。

先生は当の友也が上にいることに気づかず、そのまま通りすぎていった

「ふう…」

緊張が解かれた安心感でため息が洩れた

「なにしてんの?」

下から、声が聞こえた
「!!」

慌てて下を見ると翔が突っ立っていた

「おまえかよ!!」

「悪い?」

「とりあえず、木に登れ!!先生に見つかったらヤバいから」

「了解」

木に登り始める翔。

翔が登り切った後、翔に質問をした。

「んで、何で翔はここにいるの?」

「別荘で爆発が聞こえたってニュースで言ってたから、その取材に」

「…なーるほど」

「どうせ友也でしょ」
冷めた口調でポツリと言った翔。全て見通されたてると思った友也は昨日の開き直った

「フハハ。正解だ!!翔くん」

「…開き直られてもね」

「しかも別荘の中に通り魔いたしね」

「マジで」

さすがに驚いた顔を見せる翔

「何とか撃破したけどね」

「……」

最後の友也の言葉には答えず、何か考え込んでいる