『深夜未明、建設途中の建物から爆発音が聞こえたと近隣住民―』
ニュースを聞き、翔はある人物を一人思い浮かべた―飯田友也

どこで覚えたのか、爆弾を造ることにハマっているらしい

翔はテーブルに置いてあった普段使わない携帯を持つと、友也に電話を掛けた

何回かのコール音になり、アナウンスの声が聞こえてきた

どうやら家には帰ってないらしい。
ちなみに携帯は持ってない。

ここの島民の大半は携帯を持ってない。
人口が少ないのと、家が近いので、実際に家に行くことが多い
若者が少ないと言うのも一つの理由なのかもしれない

「はあ…」
小さくため息をついた後、携帯を置いた。

「さて、行くか」

カメラやメモ持ち出した

「いい記事、書けるかなぁ」

鼻歌まじりで、家を出ていった。