雲が流れて行くその先には何があるかを君は俺に聞いた。



そんな分かるはずもない事を真剣な顔で。





最初は唯の変な女だと思っていた。対して美人でもなく、可愛いわけでもない。

何か自慢できるようなものを持っているのでもない、平凡そのものの女。




でも、苦しくたって哀しくたっていつも笑顔のままで太陽の様に笑える奴だったんだ。




俺はそんな君の子供っぽいところも、馬鹿なところも全てが可愛いって思ってしまった。惚れた方が負けなんてよく言う。


こんなに辛いものだなんて思ってなかったから、好きという気持ちが溢れてく感覚は気持ちが悪かった。





俺は君との勝負に初めから負けてたのかもしれないね。




ああ、今日も空は青い。

雲ひとつなく清らかに流れてるよ。