セイラの言葉から、糸が切れたように今まで心の隅に感じていたことが 頭の中に言葉となって現れた。 頭を抱え込んだ俺に、セイラはそっと近づいた。 そして、俺の心に手を置いて… 「もう、いいじゃないですか。 望くんの心、戸惑っていますよ。 泣いていますよ。 嘆いていますよ。 満たされないって……」 セイラの目から涙が流れた…