「あの…なんか皆、離れて歩いてませんか?」


学校に近づくにつれ、学生が多くなってきた。


『別に。いつものことだから。

気にしなくていいよ』


「はぁ…」


セイラは、よくわからなそうにしながらも、頷いた。



そりゃ、誰も俺になんか近づいてなんか来ないだろう。



“いじめられている奴”



なんだから。