それから、すぐに用意を終わらせ
不思議に思っていたことを全部セイラに質問した。


「学校に来て…あんたは何してんの?」


「別に何をするわけでもないですけど…


望くんに質問することもあるかも…」


「…それに答えると、俺は独り言を言ってる怪しい奴にならないか?

まぁ、もとからあいつらの中の俺は


そんなもんだろうけど」


「あ、大丈夫です。


天使はテレパシーが使えるので。


望くんは頭の中で答えてくれれば…」


「ふぅん…テレパシーまで使えんだ。


了解。わかった」


そう言って立ち上がろうとすると


「あ、あのっ


名前で…呼んでくれませんか?」


セイラが躊躇いがちに言った。

俺は中途半端に腰をうかせたままの状態だ。


「あー…そういえば起こした時以外言ってなかったな。


わかった。」


「ありがとうございます。我が儘言ってごめんなさい」


セイラは謝りながらも、嬉しそうな顔をした。


利用されていると知ったら、どんな顔をするだろうか…



「別に…


行くぞ、セイラ」


「はい!」