「はぁ…」
気にしなくていいって…
こういうことなわけ…?
「おい、起きろよ」
「すーすー」
「おい、セイラ」
「すーすー」
ゆすってみても起きない。
「はぁ…
セイラ、神様がいるぞ」
「え、神様ぁぁ!?!?」
「うるせ…」
耳元でボソッと言っただけなのに、
セイラは大声を上げながら跳び起きた。
「え、え? 望くん?
あれ? 神様って…
あれ?」
キョロキョロ辺りを見回しながら、言葉になってない言葉を口にする。
「嘘だよ。
あんたがいつまでも起きねーから。
ってか、なんで俺の布団に潜り込んでんの?」
「え? あっ きゃあ!
痛っ」
セイラは瞬時に天に舞い、天井に頭をぶつけた。
そのとき俺は、心配をするわけじゃなく
『へー…天使にも痛いとかあるんだ。』
と、どーでもいいことを思っていた。
「ごめんなさい!
多分寝ぼけちゃったんですっ
本当にごめんなさい!!」
セイラはひたすら俺に謝り続けている。
そんなに気にしてないのに…