「んで、仕事ってどうやるの?」
あの後、とりあえずセイラを家まで連れて帰った。
やっぱりっていうか、案の定っていうか
帰り道、セイラを見る者はいなかった。
時間も時間だから、そんなに人自体がいなかったけど。
「えっと、とりあえず一緒に行動します。
私の姿は普通見えないので安心してください。
そこで、頑張れるようにお手伝いをします」
セイラは少し考えた後、ぎこちなく笑った。
質問に答えるのに時間がかかったのは、まだ数回しかしていないが初めてだった。
まさか…
「あんた…仕事したことないの?」
「はい…
実は私、天界でも落ちこぼれ中の落ちこぼれなんです…
こんな私を、神様は何で地上に送ったのか私でも不思議なんです。
頼りなくてごめんなさい…」
そう言って
アハハと力なく笑った。
おい…大丈夫かよ……