「・・・っさいなぁ。」 突然声がした。 私じゃない。 それに・・・こんなに冷たい声をする人は、私の周りにいない。 「え?」 驚きを隠そうともしない、アリサの声が私の耳に届く。 「そんくらい、自分でやりーや。」 声のした方を向く。 すると、季南が真っ赤な顔をして立っていた。 「どーしたん・・・? 季南?」 私は恐る恐る尋ねてみた。 アリサはビックリして、声も出ないようだ。