「純っ!!」

君の声が後ろから聞こえる。
俺は振り返らない。

もういいだろうと思って、後ろを振り返る。
君がいた。

「待って…、待ってよ、純…っ」
「どうして…何でだよ。なあ、彩。何で俺が見えるんだよ…」
「そんなの、あたしが聞きたいよ…」

君は泣きそうな顔をした。

「…なあ、彩。俺は…死んだんだよな?」
「うん…」

君からの短い返答。
それだけで真実だという事が分かる。

「そ…う、か…」

分かっていたとしても真実を突きつけられると、正直辛い。